抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本文では,昨今の学術・専門書籍における電子書籍の動向を紹介すると共に,特に工学・技術分野における展望について解説する。Amazon社やApple社の例に限らず,電子書籍の動きは米国を筆頭とした欧米諸国に端を発し,現在でも先行している。ASMEでは,2009年より”ASME Digital Library”の一部として学会が発行している書籍を電子書籍として配信している。日本国内では,2010年度の電子書籍市場規模は650億円と推計されている。工学・技術分野の研究者や学生,実務者が日常的に使用している環境において閲覧できる電子書籍は非常に求められているものと考えられる。特に,全文検索や用語検索,あるいは複数の書籍を横断的に検索して目的の記述を探し出すことは紙の書籍では困難であるが,電子書籍では容易に可能でありかつ求められる機能である。現時点で,総務省や各種出版社団体の動きもあり,学術・専門書の電子書籍化も少しずつ進んでいる。日本における電子書籍として,化学書資料館,理科年表,EBSCO eBook Collection,Maruzen eBook Libraryが紹介されている。