文献

J-GLOBAL ID：201302267956158517   整理番号：13A0344189

地震/津波による浅海域での粒子輸送・堆積現象:過去の地震/津波イベントの理解のための海底堆積物研究の現状と課題

Offshore earthquake- and/or tsunami-induced sediment transports and their deposits: Importance of marine sediment study for understanding past earthquakes and tsunami

著者 (1件)： 池原研 (産業技術総合研 地質情報研究部門)
資料名： 堆積学研究  (Journal of the Sedimentological Society of Japan)
巻： 71  号： 2  ページ： 141-147  発行年： 2012年10月06日 
JST資料番号： X0724A  ISSN： 1342-310X  CODEN： TAKEF6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2011年東北地方太平洋沖地震とそれに伴う津波では大きな被害が生じた。地震/津波後の海底調査の結果は,三陸沖の広い範囲においてこの地震/津波によるイベント堆積物が形成されたことを示唆した。これらの堆積物の詳細な検討によるイベント堆積物の形成過程の解明は,沖合海域における地震/津波イベント堆積物の認定・識別やこれらを用いた過去の地震/津波の発生時期や間隔の推定に重要である。今後,三陸沖の沿岸から日本海溝底にわたる広範囲での調査研究と,イベント堆積物の時間変化の研究並びに研究結果と数値計算や実験やモデル研究との結合が重要となる。(著者抄録)

シソーラス用語： 大地震 ,  *津波 ,  *堆積物 ,  数値計算 ,  海底堆積物 ,  海域 ,  岩手県 ,  タービダイト ,  津波堆積物 ,  2011年東北地方太平洋沖地震
準シソーラス用語： 三陸沖

分類 (2件)： 堆積学一般  (DE05010J) ,  地震活動  (DC03030L)

引用文献 (36件)：

• 秋元和實,滝川清,矢北孝一,外村隆臣,滝野義幸,2012,気仙沼湾における20110311津波の地形・底質への影響.日本地球惑星科学連合2012年大会講演要旨,MIS25-04.
• 新井和乃,成瀬元,泉典洋,横川美和,三浦亮,川村喜一郎,辻健,谷川亘,金松敏也,藤倉克則,村山雅史,KY11-EO41egl&YK11-EO61eg2乗船研究者,2011,三陸沖海底に広がる東北地方太平洋沖地震に伴う泥質堆積物:巨大津波は混濁流を引き起こすのか?日本堆積学会2011年長崎大会講演要旨,102-103.
• 有田正史,木下泰正,1984,釜石沖表層堆積図.海洋地質図,no.25,地質調査所.
• Ashi, J., Ikehara, K., Kinoshita, M. and KY04-11 and K1-1-10-3 ship-board scientists, 2012, Settling of earthquake-induced turbidity on the accretionary prism slope of the central Nankai subduction zone. In Yamada, Y. et al., eds., Submarine mass movements and their consequences, Advances in Natural and Technological Hazards Research, 31, 561-571, Springer, Dordrecht.
• Bondevik, S., Svendsen, J.I. and Mangerud, J., 1997, Tsunami sedimen-tary facies deposited by the Storegga tsunami in shallow marine basins and coastal lakes, western Norway. Sedimentology, 44, 1115-1131.

タイトルに関連する用語 (11件)： 地震 ,  津波 ,  浅海域 ,  粒子輸送 ,  堆積 ,  現象 ,  イベント ,  理解 ,  海底堆積物 ,  研究 ,  現状