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J-GLOBAL ID：201302268466577771   整理番号：13A1635166

コヒーレント移動に対する断熱固有関数を用いた方法: Fenna-Matthews-Olson(FMO)錯体への適用およびエネルギー移動の効率における相関性の役割

Adiabatic Eigenfunction Based Approach to Coherent Transfer: Application to the Fenna-Matthews-Olson (FMO) Complex and the Role of Correlations in the Efficiency of Energy Transfer

著者 (2件)： BHATTACHARYYA Pallavi (Indian Inst. Sci., Bangalore, IND) ,  SEBASTIAN K.L. (Indian Inst. Sci., Bangalore, IND)
資料名： Journal of Physical Chemistry A  (Journal of Physical Chemistry A)
巻： 117  号： 36  ページ： 8806-8813  発行年： 2013年09月12日 
JST資料番号： C0334B  ISSN： 1089-5639  CODEN： JPCAFH  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 断熱固有状態を利用してハミルトニアンをデコヒーレンス項および分布緩和項に区分し,通常法と異なって摂動法を用いずにMarkovマスター方程式を解くことでデコヒーレンス過程を解析する方法を開発し,数値計算結果と良好に対応することを確認した。本方法は大形分子への適用が可能なため,Fenna-Matthews-Olson(FMO)錯体(緑色イオウバクテリア光合成系を構成するアンテナクロロフィル三量体錯体)に適用して励起エネルギー分布の緩和過程の解析を行った。エネルギー準位として2~7準位系に適用し,各種バクテリオクロロフィル中の熱浴(周囲環境)自由度において,FMO錯体におけるエネルギー移動速度への影響を調べた。予想に反して,周囲環境と相関性の高い場合より非相関性の場合の方が,励起エネルギー移動が容易であるとの結果を得た。

シソーラス用語： *コヒーレント相互作用 ,  *固有関数 ,  硫黄細菌 ,  *バクテリオクロロフィル ,  三量体 ,  集光性色素 ,  *エネルギー移動 ,  Markov過程 ,  マスタ方程式 ,  コヒーレンス ,  熱浴 ,  ハミルトニアン ,  緩和現象 ,  光合成 ,  断熱過程
準シソーラス用語： アンテナ色素 ,  デコヒーレンス ,  電子緩和 ,  *励起エネルギー移動

分類 (2件)： 分子の電子構造  (BH05010Q) ,  生体物質一般  (EB02010G)

タイトルに関連する用語 (7件)： コヒーレント ,  断熱 ,  固有関数 ,  錯体 ,  エネルギー移動 ,  相関性 ,  役割