抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
神経ペプチドFF(NPYY)は様々な生物プロセスの調節において多くの機能を持つ。しかし,このペプチドの抗炎症性効果には余り注意が向けられていない。本研究において,一次腹膜マクロファージおよびRAW264.7マクロファージの両方におけるNPFFのin vitroでの抗炎症性効果を調べた。本結果はNPFFが炎症プロセスにおいてマクロファージの一酸化窒素(NO)産生を抑制することを示した。NPFF受容体のアンタゴニストとして報告されているRF9はNPFFが誘導するNO抑制を完全に阻害した。このことはNPFF状態が仲介する経路が主として関与することを示唆する。一酸化窒素合成酵素の下方調節はNPFFが誘導するNOの減少を有意に阻害した。このことは一酸化窒素合成酵素の関与を示す。そぁそ一酸化窒素合成酵素はNPFFがマクロファージのNOレベルを調整する唯一のルートではなかった。NF-κBシグナル経路の薬理学的アンタゴニストもNPFFが誘導するNOの減少を完全に抑制した。加えて,NPFFがマクロファージにおいてp65のLPSが誘導する核移行を阻害できることも観察した,このことはNF-κBシグナル経路の関与を意味する。最後に,NPFFがカラゲナンが誘導するマウスの足の浮腫を顕著に減弱することを観察した。このことはNPFFがin vivoで抗炎症性能力を発揮できることを示す。併せて,本発見はin vitroおよびin vivoの両方で抗炎症領域におけるNPFFの潜在的役割を明らかにし,これは治療上のNPFFの有用性の更なる活用の助けとなるであろう。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.