抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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化学繊維網又は鉄網は藻や貝が付着するのを防ぐ防汚性がないため,短時間で藻,貝類が付着,生育し,網目を覆ってしまい,生箕の海水の入替えを妨げ,養殖環境を悪化する。銅合金の優れた殺菌効果は,海水中では防汚効果として現れる。様々な魚種,海面養殖環境においても従来より1年以上使用できるように,65/35の黄銅をベースに微量のSnとAlを添加した漁網用金網材料「UR30ST」を開発した。UR30STはCDAにC45470として登録された。この耐久性,防汚性,養殖魚の成長率と致死率,養殖環境への負荷を調べた。UR30STは,耐久性を大幅に改善し,厳しい養殖環境でも長期間の使用に耐える材料である。UR30STは優れた防汚性を長期間維持する。その結果,養殖魚の成長を早め,致死率も低くなり,また寄生虫の影響を低減させる効果を得た。UR30ST生簀は防汚剤,消毒剤等の薬剤不使用又は大幅削減及びリサイクルが容易であるなど海洋環境への負荷を下げた。