抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Linuxカーネルの開発は進んでおり,Linux 3.8 RC3が2013年1月にリリースされた。本稿では,Linuxの最も古いツールであるperfについて,その機能と,カーネルとのインタフェース,CPUのどのような機能を使っているのか,などについて解説してきた。前回から,現在開発が進められているLinux 3.9の新機能について紹介している。今回紹介するのは,タイマ割り込みを減らすための新機能NoHZである。今ではマルチコアが一般的になっているので,1つのCPUにただ一つのプロセスを実行するように設定することもできる。そういった状況では,ほかに動き得るプロセスがないわけなので,CPUにタイマ割り込みを行うのは無駄になる。そこで,タイマ割り込みを完全になくしてしまう(あるいは割り込みを減らす)ことを目標としてNoHZ機能の開発が進められている。今回は,CPUが動いているときにも定期的なタイマを減らし,電力消費や無駄なカーネルの処理をなくす機能であるNoHZについて,その機能と動作の概要を紹介した。