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J-GLOBAL ID：201302268899036155   整理番号：13A0602459

近代科学発展史における『多臓器円環』の意義

著者 (1件)： 入來篤史 (理研 脳科学総合研究セ)
資料名： 実験医学  (Experimental Medicine)
巻： 31  号： 5  ページ： 638-642  発行年： 2013年03月25日 
JST資料番号： Y0568A  ISSN： 0288-5514  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 現在は,近代科学の転換期に臨みつつある。多臓器円環研究は,生物をその構成要素の時空間横断的な相互作用として再構造化し,個体全体の誕生/成長/死にわたる連続した過程と捉え直し,その正常/異常と異常の徴候を動的に理解することをめざす。この新しい学問領域の精神は,既存の境界条件に対応した学問領域の中での研究の細分化や断片化を克服し,生体を1つのまとまった複雑系として統合的に理解するための,新しい切り口となろう。本稿では,多臓器円環研究を近代科学発展史のなかに位置付けつつ,その思想的特徴を検討し,いまわが国の医学/生命科学研究が果たすべき役割について考察する。(著者抄録)

シソーラス用語： *科学史 ,  境界条件 ,  時間発展 ,  複合系 ,  技術革新 ,  *生物学

分類 (1件)： 生物科学一般  (EA01010W)

タイトルに関連する用語 (5件)： 近代 ,  科学 ,  発展 ,  臓器 ,  円環