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J-GLOBAL ID：201302268914857780   整理番号：13A1216798

塩化カルシウム溶液による各種セメント硬化体の劣化

DETERIORATION OF HARDENED CEMENT PASTES IMMERSED IN CALCIUM CHLORIDE SOLUTION

著者 (4件)： 森寛晃 (太平洋セメント 中研) ,  久我龍一郎 (太平洋セメント 中研) ,  小川彰一 (太平洋セメント 中研) ,  久保善司 (金沢大 理工学域)
資料名： セメント・コンクリート論文集  (Cement Science and Concrete Technology)
巻： 66  ページ： 79-86  発行年： 2013年02月25日 
JST資料番号： F0276A  ISSN： 0916-3182  CODEN： SKROER  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,セメント硬化体をCaCl₂溶液に浸せきし,CaCl₂劣化に及ぼすセメント種類や水セメント比の影響を検討した。また,劣化を生じたOPCセメントペースト硬化体を用いて反応生成物と変質部の詳細な分析を行った。その結果,硬化体の劣化はCa(OH)₂から膨張性の3CaO・CaCl₂・15H₂Oが生成することで生じ,その劣化程度は3CaO・CaCl₂・15H₂Oの生成量と硬化体中の空隙量とのバランスによって異なると推察した。そして,溶接作用面から少し内部で生成する3CaO・CaCl₂・15H₂Oの体積増加が浸透面に沿ったひび割れを引き起こし,セメントペーストと3CaO・CaCl₂・15H₂Oが交互に積層する層状のひび割れが形成されると推察した。ここでは,実験を行い質量変化,塩分浸透深さ,反応生成物について説明し,変質部の分析を行っている。

シソーラス用語： *塩化カルシウム ,  *溶液 ,  *硬化物 ,  *劣化 ,  水セメント比 ,  変質 ,  膨張 ,  間隙 ,  浸透 ,  亀裂
準シソーラス用語： *セメント硬化体 ,  塩分浸透

分類 (2件)： モルタル,コンクリート  (RA06042H) ,  セメントの性質・分析  (YC05040F)

引用文献 (16件)：

• 1) 木村恵子ほか : 凍結防止剤散布と沿道環境、国土技術政策総合研究所資料、No,4!2、p.10 (2007)
• 2) 三浦尚ほか : 委員会報告「融雪剤によるコンクリート構造物の劣化研究委員会報告書」、 コンクリート工学年次論文報告集、Vo1.21、No,1、pp.29-38(1999)
• 3) 鳥居和之 : 凍結防止剤による コンクリート構造物の損傷と防止対策、 セメント ・ コンクリート、No.635、pp.40-46(2000)
• 4) H. G. Smolczyk : Chemical Reactions of Strong Chloride-Solutions with Concrete,Proceedings 5^th International Symposium on Chemistry of Cement ,Vol.3, pp. 274-280(1968)
• 5) X. Shi et a1 .: Deicer Impacts on Pavement Materials;Introduction and Recent Developments, The Open Civil Engineering Journal,Vol.3, pp. 16-27(2009)

タイトルに関連する用語 (3件)： 塩化カルシウム ,  溶液 ,  セメント硬化体