抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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水道用の膜処理技術導入の経過と膜ろ過技術の現状について紹介した。平成3年厚生省指示による産官学共同研究開発プロジェクトの成果で初めて水道に膜技術が導入された。浄水技術研究開発の推移,研究内容,開発水道用浄水膜の種類を示したのち,この20数年の膜プラントの全国浄水場への導入状況を説明した。現在では740か所以上に導入され,総処理水能力は日量130万tを超えていると述べ,これらの膜処理施設のうち大規模・代表的なものを紹介した。次に,水道事業体が浄水に膜処理を採用する際の性能判断をする,(公財)水道技術研究センター(JWRC)による「膜ろ過装置の技術認定」制度,及び各メーカーの膜モジュールの標準化(JWRC)仕様について説明した。最後に,海外での水ビジネスの現況を述べ,世界のトップレベルの膜メーカーとして素材提供という位置を抜け出て,システム全体の提供者となるための現展開を述べると共に,シンガポールの進めている「ウォータービジネス」を手本にすべきと述べた。