抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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農村の土地利用に変容が見られるラオスでの農地の喪失防止や土地利用の安定化のために,土地利用変化の原因となる土地利用権移転を規定する要因を考察した。ラオス南部の13村から無作為抽出した世帯を対象に調査を行い,世帯属性及び土地利用権の移転が生じた土地の情報を得た,これを基に,移転の形態(相続と売却),外部圧による収用・接収及び移転による土地利用変化の規定要因を,2項ロジットモデルを用いて分析した。その結果,世帯主の年齢や扶養家族の構成及び立地条件や災害が移転と移転形態を規定し,民族や職業が,代償の支払いの有無を通して,外部圧による移転を規定すること,また移転の形態と移転前の土地利用が移転後の土地利用変化に影響することが分かった。土地利用の安定化のためには,全ての世帯に対して自給に必要十分な土地を与え,利用権を確保できる仕組みが必要であると結論した。