抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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一般的な汎用インバータはコンバータ回路としてコンデンサインプット形ダイオード整流回路を用いていることから,入力電流波形に高調波成分が含まれる。高調波電流は電源電圧に歪(ひず)みを生じさせる場合があり,同じ電源系統に接続された他の機器に悪影響を与える可能性がある。このため,電源系統容量に余裕を持たせたり,リアクトルなどによる高調波対策を実施する必要がある。この高調波問題に対する対策の1つとして,正弦波PWM(Pulse Width Modulation)コンバータの適用が考えられる。PWMコンバータは,入力電流が正弦波状になるよう瞬時電流制御を行うことで,高調波を大幅に抑制することができる。従来,PWMコンバータとして“FR-HC/MT-HC”の両シリーズを供給してきたが,今回,後継機種として両シリーズを統合した“FR-HC2シリーズ”(以下“FR-HC2”という。)を新たに開発した。FR-HC2では,PWMコンバータとしての基本的な機能を継承しつつ,最大容量の拡大,CC-Linkネットワークへの対応,専用操作パネルの装備,設計寿命10年の確保等の改良を加えている。また,単体での最大容量を超える容量を実現するために,2台のFR-HC2の直流出力を共通化する並列運転機能を実現した。本稿では,このFR-HC2について述べ,さらに,容量拡大のために今回新規に開発した並列運転機能について述べる。(著者抄録)