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J-GLOBAL ID:201302269871617205   整理番号:13A1501074

コケPhyscomitrella patens胞子体の全ゲノムのトランスクリプトーム解析

Genome-wide transcriptomic analysis of the sporophyte of the moss Physcomitrella patens
著者 (6件):
資料名:
巻: 64  号: 12  ページ: 3567-3581  発行年: 2013年09月 
JST資料番号: C0579A  ISSN: 0022-0957  CODEN: JEBOA6  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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各植物種はそのライフサイクルにおいて2種類の明確な段階:有糸分裂による配偶子が生成できる半数体段階(配偶体)と減数分裂による胞子を生成する植物の能力によって達成される二倍体段階(胞子体)を過ごす。地上で生き残るための胞子体世代の適応に必要な形質に関する多数の検討にも係わらず,これらの形質を支えている分子進化の検討は最近になってやっと始まったばかりである。これらの検討が注目するのは完全なゲノム配列がある2種類のモデル植物系:代表的な被子植物であるArabidopsis thalianaと代表的にコケ植物のヒメツリガネゴケ(Physcomitrella patens:PP)である。更にこれら植物に対して種々のゲノム手段が開発され,それらにより遺伝子交換や変異体実験が容易になり進化的脈絡の中での遺伝子機能の合理的試験が可能になっている。この検討では異なる2段階で放出された数1000個のPP胞子体からのRNA抽出による初期胞子体分化の間のトランスクリプトーム解析を行った。比較のために糸状体段階の配偶体組織を利用した。この比較的均一な組織を茎葉体と比較し,胞子体組織による如何なる潜在的混入も完全に無くした。それには明確な組織構成(糸状細胞)を持つので,トランスクリプトームによりこの特殊な形態の洞察を与えた。RNA解析はPPの配列決定したゲノムに基づく特注マイクロアレイを用いて実施し,それにより30,000個以上の遺伝子の発現解析が可能になり,選抜したリード遺伝子類のRT-PCR法により検証した。それらのデータは次のような主な結果を支持した。1)PP遺伝子の胞子体発現特性は,コケの気孔分化と孔辺細胞生理の両者のコア遺伝機構をArabidopsisと共有している。2)これら信号経路が高度に保存されている可能性は気孔が一元的であり,地上植物の進化と陸上生活の中で気孔が演じてきた決定的に重要な役割を強化している。3)配偶体が優勢なライフサイクルを持つ基本的非維管束陸上植物(ヒメツリガネゴケ)の配偶体から胞子体段階への移行には遺伝子発現特性の主要変化が同時発生する。4)コケの胞子体は胞子形成過程を動かす炭素とエネルギーを配偶子体に高度に依存している。
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分類 (4件):
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進化論一般  ,  発生,成長,分化  ,  遺伝学研究法  ,  分子・遺伝情報処理 
タイトルに関連する用語 (5件):
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