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J-GLOBAL ID：201302269944698683   整理番号：13A0698241

化学農薬を用いない水稲種子消毒法の普及による諸問題とその対策

著者 (1件)： 藤晋一 (秋田県大 生物資源科学)
資料名： 植物防疫  (Plant Protection)
巻： 67  号： 4  ページ： 223-227,193(2)  発行年： 2013年04月01日 
JST資料番号： G0617A  ISSN： 0037-4091  CODEN： SHBOA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 稲作において温湯消毒や生物農薬による種子消毒が普及している。本稿では,こうした技術普及の下,馬鹿苗病が従前と異なる発生事情にあることに注目し,従来の報告を参照するとともに新たな追加試験に基づく同病の発生生態について紹介,考察した。本菌の発生は,これまでと異なって発病の遅れが目立つようになった。このためイネ自体の成長期の草丈の高さに伴って病徴である徒長株の発見の遅れ,見逃しが健全種子の確保を困難にし,感染苗を本田に移植することで苗からの本田への発生が増えていると考察した。発生事情が異なる事に呼応して,本田での防除による健全種子の確保も困難になっている。こうした事情を背景に,種子の検査法や種子消毒の農家現場における汚染拡大の可能性などを論じた。

シソーラス用語： 発生生態 ,  イネ ,  *殺菌 ,  *種子予措 ,  育苗 ,  種子伝染 ,  採種 ,  植物病害 ,  水田 ,  籾 ,  種子 ,  農業殺菌剤 ,  *馬鹿苗病 ,  育苗箱 ,  *種子消毒 ,  Fusarium fujikuroi ,  試験方法 ,  微生物 ,  核菌類 ,  Gibberella
準シソーラス用語： Gibberella fujikuroi ,  Oryza sativa ,  遺伝子検査 ,  試験法

分類 (3件)： 稲作  (FC03020C) ,  菌類による植物病害  (FC04052Y) ,  栽培的防除  (FC05020Q)

引用文献 (19件)：

• 1) AMATULLI. M. T. et al. (2012) : Eur. J. Plant Pathol. 134 : 401 ~ 408.
• 2)藤 晋一・茂木貴恵(2007):植物防疫 61:475~480.
• 3)畑中教子ら(2007):北日本病虫研報 58:25~29.
• 4)--- ・笹原 剛(2010):同上 61:263(講要).
• 5)早坂 剛ら(2001):日植病報 67:26~32.

タイトルに関連する用語 (5件)： 化学農薬 ,  水稲 ,  種子消毒 ,  普及 ,  対策