抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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沖縄県におけるマグロ類の近年の漁獲量は年間約9000tで,総漁獲量の約6割を占めている。その1/3程度はパヤオと呼ばれる浮魚礁での日帰り操業による漁獲で,冷凍されずに生鮮マグロとして出荷されている。沖縄県に浮魚礁が導入されたのは1982年で,孟宗竹又はビニル管で作った浮体で,面積は2畳ほどであり,導入後には漁獲量と生産額が増大した。5t程度の1人乗り漁船での日帰り操業でマグロ類を効率的,持続的に漁獲できる浮魚礁漁業は新たな漁業として急速に普及した。しかし漁業者自らが製作,設置する浮魚礁は1~2年で流失してしまうため,耐久性の高いものが求められ,1994年に国庫補助により鋼製表層型浮魚礁が導入され,以後7年間で14基が整備されて効果を上げた。安全性などを考慮し,その後は中層型浮魚礁の整備へと移行したほか,一部では浮沈式表層型も利用されている。その他,設置場所,漁法,対象魚種,などについて記述した。