抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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金属酸化物(「ホスト酸化物」)のカチオンの一部を異なるカチオンで置き換える(置換ドーピングあるいはドーピング)ことにより,金属酸化物触媒の触媒作用を改善する研究が数多く行われている。本レビューでは対象とする金属酸化物を二成分酸化物(Me
xO
y),触媒反応を酸化反応に限定し,ドーピングによる改善効果について論じる。第2章では歴史的経緯について簡単に記述し,第3章ではドーピング酸化物の合成法(固相反応など7種類の合成反応),第4章ではこれらのドーピング酸化物のキャラクタリゼーション法(X線回折法など13種類の方法に分類)についてまとめた。第5章では計算方法,第6章では強い酸-塩基相互作用,第7章ではドーパント-酸化物対の分類法,第8章ではMars-Van Krevelen機構,酸素空格子点生成及びドーピングについて論じた。第9章では低原子価ドーパント,第10章では高原子価ドーパント,第11章では同じ原子価ドーパントまたはフレキシブルドーパントをドープした各酸化物触媒に対するドーパント効果について論じた。第12章では事例研究としてエチルベンゼンとエタンの酸化的脱水素化反応,第13章ではエチルベンゼンからスチレンへの酸化的脱水素反応,第14章ではCO
2を酸化剤とするエチルベンゼンからスチレンへの酸化的脱水素反応,第15章では酸素とドーピングした酸化物触媒を用いたエチルベンゼンのスチレンへの酸化的脱水素反応,第16章ではエタンのエチレンへの酸化的脱水素反応について論じた。第17章ではNiO触媒について簡単に解説し,第18章ではZrをドープしたNiO,第19章ではNbをドープしたNiO触媒によるエタンの酸化的脱水素反応について論じた。