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J-GLOBAL ID：201302271298696566   整理番号：13A1094460

極小カーボンナノチューブ中の水構造の温度変化

Temperature dependence of water structure in carbon nanotubes

著者 (5件)： 平成一 (千葉大 大学院理学研究科) ,  山本翔太郎 (千葉大 大学院理学研究科) ,  小嶋夏子 (千葉大 大学院理学研究科) ,  加納博文 (千葉大 大学院理学研究科) ,  大場友則 (千葉大 大学院理学研究科)
資料名： 炭素
巻： 2013  号： 258  ページ： 195-200  発行年： 2013年06月15日 
JST資料番号： G0633A  ISSN： 0371-5345  CODEN： TASOA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： アイスナノチューブの形成など関心の高い,カーボンナノチューブ(CNT)内部の水分子の構造変化の解明を目的として,直径の異なる2種類のCNT(2nm,1nm平均径)に水蒸気を吸着させ,シンクロトロンX線回折で構造を調べた。実験にはSuper Growth(SG) CNT(高アスペクト比単層構造,産技研)とHiPco(H) CNTを用い,TEM,Raman散乱,吸着等温線測定(窒素,水)で特性解析した。Lindemannガラス毛管中にCNTを詰め,真空前処理後水を吸着させ(充填率:0.8),平衡後封管した試料を用い,300Kから260Kに順次温度を下げてシンクロトロン放射光によるX線回折図形を測定した。真空前処理のみの回折図形を差引いて水分子の回折図形への寄与のみを抽出し,これから電子動径分布関数を求め,水分子の構造解析を行った。CNT内部の水分子は巨視的寸法氷構造を低温で形成できないこと,300Kでも水分子は氷様クラスタ構造を形成すること,SG-CNT中の水分子は低温ではより高秩序性の氷様クラスタ構造形成を形成したが,H-CNTのみでは三次元クラスタの形成はみられず構造の無秩序化を示すことなどが分かった。

シソーラス用語： *カーボンナノチューブ ,  化学蒸着 ,  直径 ,  体積 ,  表面積 ,  結晶構造 ,  *水 ,  *吸着 ,  密封 ,  毛管カラム ,  *X線回折分析 ,  シンクロトロン放射 ,  動径分布関数 ,  *構造解析 ,  氷 ,  クラスタ ,  構造 ,  温度依存性 ,  細孔容積
準シソーラス用語： 氷様クラスタ構造

分類 (3件)： 炭素とその化合物  (YB02060D) ,  分子化合物  (CE02000C) ,  物理的手法を用いた吸着の研究  (CB12043P)

引用文献 (25件)：

• MARSH, H. Carbon. 1982, 20, 419-426
• HUTTEPAIN, M. Carbon. 1990, 28, 103-111
• KANEKO, K. J. Chem. Phys. 1992, 97, 8705-8711
• MOLINA-SABIO, M. Carbon. 1995, 33, 1777-1782
• JIANG, S. J. Phys. Chem. 1994, 98, 5709-5713

タイトルに関連する用語 (3件)： カーボンナノチューブ ,  水構造 ,  温度変化