抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿ではC言語に不可欠なCプリプロセッサを取り上げ,Cプリプロセッサが原因で発生するバグとその対策の紹介を行った。プリプロセッサの役割を概説し,CPUと人間との間を取り持つプログラミング言語においては,言語処理系が巨大になるのでいくつかの分解されていることを述べ,人間のためだけの記述を処理し易く置き換えることがプロセッサの役割であることを述べた。C言語のプリプロセッサが提供する機能として,コメントの削除,外部ファイルの読み込み,マクロの定義と展開,マクロの値に応じたソースコードの部分削除を紹介し,プリプロセッサがバグの温床に成り易いことを述べた。ここでは具体的なバグとして,無限インクルード現象(無限にヘッダファイルがインクルードされ続ける)を取り上げ,インクルードガードで回避するという対策を示した。その他4つのバグとして,インクルードガードを複数使うと発生するバグ,マクロ記述ミスによるエラーが出ないバグ,do-while構文{}で起きるコンパイルエラーを無くす,3個の記号が並ぶと知らないうちに文字に変換されるバグを取り上げて対策を示した。この解説の中では,プログラム言語処理後の内部がコンパイラ,アセンブラ,リンカに分割されていることも述べた。