抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
色の感受は人の生理的かつ心理的特性であり「赤い」という概念は相手と共有できても明るさや濃さは観察者の主観に依存する。このため,外観検査などでは,測色計を用いて色を数値で表すが,測定孔よりも細かいパターンやグラデーションがある場合には十分な色彩情報が得られない。本稿では,面的な測色を可能とするイメージング分光装置を用いた木材表面の材色評価について述べている。分光装置は,ラインスキャナでありレンズとCCDの間にグレーティングプリズムが仕込まれている。CCDセンサに展開される分光スペクトルは,その強度によりグレイレベルに変換されコンピュータに蓄積される。ステージを移動させ線状エリアの取り込みにより測定面全域の1画素ごとの可視光域の分光強度,分光反射率が得られる。データを明度,彩度,色相角度の各階級に含まれる画素数をヒストグラムにした解析と,画像をモザイクフィルタで粗視化し,あるモザイクの色彩値と周辺の差から,コントラスト値を求める多重解像度コントラスト解析法を考案し,千変万化の木目模様の材色分布の特徴抽出ができた。