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J-GLOBAL ID：201302271644886075   整理番号：13A1268850

多段階発癌時の癌ニッチの進化

The evolution of the cancer niche during multistage carcinogenesis

著者 (3件)： BARCELLOS-HOFF Mary Helen (New York Univ. School of Medicine, New York, USA) ,  LYDEN David (Weill Cornell Medical Coll., New York, USA) ,  WANG Timothy C. (Columbia Univ. Medical Center, New York, USA)
資料名： Nature Reviews. Cancer  (Nature Reviews. Cancer)
巻： 13  号： 7  ページ： 511-518  発行年： 2013年07月 
JST資料番号： W1368A  ISSN： 1474-175X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 癌がゲノムの変化によって発生する細胞性疾患だという概念はもはや失われており,癌は悪性細胞と非悪性細胞間のダイナミックな相互作用が関与する生態系学的疾患であると考えられるようになっている。腫瘍微小環境の概念は,癌細胞と間質細胞間の相互作用が癌増殖の決定的な因子であることを認識させるものである。本稿では,腫瘍微小環境が多段階発癌時の律速段階となっているという新たな概念を提示する。”前癌ニッチ”構築は癌イニシエーション時の癌細胞生存と進化に必要な早期段階である。その後のニッチ拡大と成熟はそれぞれ腫瘍の進行と増悪に付随している。そのため,間質細胞などにより形成される癌ニッチは,癌の予防と治療の頑強な標的である可能性がある腫瘍の特性と考えられる。

シソーラス用語： *発癌 ,  環境 ,  細胞生理 ,  間質細胞 ,  腫瘍細胞 ,  相互作用
準シソーラス用語： *ニッチ ,  癌イニシエーション ,  腫瘍微小環境 ,  *多段階発癌

分類 (1件)： 発癌機序・因子  (GE02020C)

タイトルに関連する用語 (4件)： 多段階発癌 ,  癌 ,  ニッチ ,  進化