抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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タイ北部のノンタオ村では,18世紀末から,ケシ栽培が重要な収入源であった。1970年代から,国連の麻薬追放キャンペーンによって,ケシからコーヒーへの転換がはかられた。現在までに約5千本のコーヒーノキが植付けられたが,肥培管理はなく,自然農法の栽培がほとんどである。コーヒー栽培を奨励する村の若者グループの協力のもとに,コーヒー栽培地の土壌調査を行った。その結果,表土の有機物含量が少なく,厚さも非常に薄く,コーヒーノキの根の良好な生育が望めない状況であることがわかった。この対策として,有機物の施用が不可欠であり,現場にある原料を活用した堆肥作りを提案した。若者グループは,コーヒー苗の育成プログラムも推進しており,生育障害の解決策も提案した。ノンタオ村では,高品質コーヒーを生産できる潜在性を秘めており,今後も自然と調和した栽培が期待される。