電荷密度波を持つd波超伝導体間のdc Josephsonトンネリングの方向特異性

GABOVICH Alexander M.; LI Mai Suan; SZYMCZAK Henryk; VOITENKO Alexander I.

文献

J-GLOBAL ID：201302272380310850 整理番号：13A1317560

電荷密度波を持つd波超伝導体間のdc Josephsonトンネリングの方向特異性

Orientation peculiarities of dc Josephson tunneling between d-wave superconductors with charge density waves

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巻： 87 号： 10 ページ： 104503.1-104503.18 発行年： 2013年03月
JST資料番号： D0746A ISSN： 1098-0121 CODEN： PRBMDO 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：アメリカ合衆国 (USA) 言語：英語 (EN)

電荷密度波(CDW)により部分的にギャップが生じていてる超伝導体,または,d波対称性の超伝導秩序変数を持つ超伝導体を含む接合に対して,Josephsonトンネル電流I_Cを理論的に計算した。計算には,同等なCDW超伝導電極間の対称的な接合,および,CDW超伝導体と通常の等方的なs波超伝導体からなる非対称的な接合を選び,特に,CDWとトンネル電流の方向依存性について詳しく調べた。ここで選んだ2つの系は,銅酸化物超伝導体の(d_x2-y2)とd_xy超伝導対の対称性に相当する。また,同様な計算を,s波対称性に対しても行い,比較した。計算結果から,調べたすべての場合において,選択した結晶方向と接合面に垂直な方向とのなす角度yに対するI_Cの依存性は,CDWの影響を強く受けることを見いだした。特に,CDWが無い場合のd波により変調を受けるI_C(y)の周期は,CDWの影響を受けて秩序変数に応じた2つのうなりを持つ周期に変換される。この計算を使うと,CDW超伝導体に対して測定されたI_C(y)の方向依存性から,CDWの空間パターンと超伝導秩序変数の対称性を決定することが可能なことを示した。これらの結果は,ブレークジャンクション法を使って,擬ギャップを持つ過少ドーピング銅酸化物におけるCDWを間接的に明らかにするためにも用いることができる。

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超伝導体の物性一般

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