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J-GLOBAL ID:201302272395760330   整理番号:13A1316945

フェノール樹脂の摩擦分解によるブレーキパッド中の金属酸化物の摩擦還元

Tribo-Reduction of Metal Oxides by Tribo-Degradation of Phenolic Resin in Brake Pad
著者 (3件):
資料名:
巻: 79  号: 803  ページ: 2558-2570 (WEB ONLY)  発行年: 2013年 
JST資料番号: U0184A  ISSN: 1884-8354  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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既報において,フェノール樹脂複合材であるブレーキパッドの摩擦では,フェノール樹脂の摩擦分解によって添加金属酸化物が摩擦還元される機構を推定し,これが摩耗特性に大きな影響を及ぼすことを提唱した。本論文では,摩擦還元が生じることを明らかにするため,次の二つの実験を行った。一つには,これまで用いてきた鋳鉄に加えて銅をディスク材に用い,また添加金属酸化物の種類を変えて摩耗試験を行った。その結果,ディスク材金属と同種からなる金属酸化物をパッド材に添加した場合に摩耗量が増大した。これは金属酸化物が摩擦還元され,ともがねによる凝着性の高い状態が生じたことを意味する。もう一つには,金属酸化物・フェノール樹脂の混合試料をフェノール樹脂の分解温度以上まで加熱し,試料の組成変化を調べた。その結果,金属酸化物の還元が認められた。これらの結果から,ブレーキパッドの摩擦においては金属酸化物の摩擦還元が生じること,ならびにその原因がフェノール樹脂の分解であることを明らかにした。(著者抄録)
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分類 (2件):
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ブレーキ  ,  潤滑一般 
引用文献 (16件):
  • (1) 久田慶武, 蓑部誠一郎, “小型・軽量な静粛高機能ESCモジュレータ”, 自動車技術会学術講演会前刷集, No. 53-07 (2007), pp. 9-12.
  • (2) 藤川裕之, 田中俊彦, “ブレーキ摩擦材の技術動向と評価法の規格化”, トライボロジスト, Vol. 53, No. 8 (2008), pp. 512-517.
  • (3) 佐々木要助, 日下聡, “自動車ブレーキ用材料の変遷”,トライボロジスト, Vol. 48, No. 3 (2003), pp. 197-201.
  • (4) 石井勇樹, 西谷要介, 小久保邦雄, 関口勇, 北野武, “フェノール樹脂系複合材料のトライボロジー特性に及ぼすエラストマー添加の影響”, トライボロジー会議予稿集 東京 (2011), pp. 187-188.
  • (5) Okayama, K., Kishimoto, H., Kubota, T., Hiratsuka, K., “A study on the effect of iron oxide (Fe2O3) in a brake pad on pad wear ”, Proceedings of World Tribology Congress 2009 Kyoto (2009), p. 131.
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