文献

J-GLOBAL ID：201302274974443578   整理番号：13A0699298

化学反応機構の体系的研究 ADDF法(非調和下方歪追究法)とAFIR法(人工力誘起反応法)を利用する大域的反応経路写像(GRRM)戦略

Systematic exploration of the mechanism of chemical reactions: the global reaction route mapping (GRRM) strategy using the ADDF and AFIR methods

著者 (4件)： MAEDA Satoshi (Hokkaido Univ., Sapporo, JPN) ,  OHNO Koichi (Toyota Physical and Chemical Res. Inst., Aichi, JPN) ,  MOROKUMA Keiji (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  MOROKUMA Keiji (Emory Univ., GA, USA)
資料名： Physical Chemistry Chemical Physics  (Physical Chemistry Chemical Physics)
巻： 15  号： 11  ページ： 3683-3701  発行年： 2013年03月21日 
JST資料番号： A0271C  ISSN： 1463-9076  CODEN： PPCPFQ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 本報では2つの独立で相補的な方法,ADDF法(非調和下方歪追跡法)とAFIR法(人工力誘起反応法)を開発し,両法に基づくGRRM(大域的反応経路写像)の実際的戦略を提案した。量子化学計算に基づく所与目的と関わる全反応経路の完全自動探索法GRRMで,複雑な化学反応機構を体系的に解明できるが,従来,非常に簡単な系に限定され,しらみつぶしサンプリングを考慮すると,計算は小さな系でさえ大きな努力を要した。ADDF法では遷移構造(TS)と解離経路に対するポテンシャルエネルギー面(PES)上で,局所最小値から開始し反応経路を追究する。AFIR法では会合反応のTSに対する2つ以上の反応物質から開始し経路を得る。言い換えれば,ADDF法はA→X型異性化とA→X+Y型解離の経路を探索するが,AFIR法はA+B→X(+Y)型会合経路を得る。両法は,ADDF経路とAFIR経路と呼ぶ特別経路を追究し,対応反応経路に近いTSを通過し近似TSを与える傾向にある。更に,近似TSは,標準幾何学最適化により,対応する真のTSに再最適化される。量子化学計算に基づき,GRRM戦略を種々の化学系へ応用した。

シソーラス用語： *反応機構 ,  *写像 ,  *性質 ,  *戦略 ,  計算 ,  遷移状態 ,  解離 ,  ポテンシャルエネルギー面 ,  最小値 ,  局所性 ,  会合 ,  異性化 ,  最適化
準シソーラス用語： *化学反応機構 ,  *大域性 ,  *探索戦略 ,  量子化学計算 ,  経路最適化

分類 (2件)： 反応工学,反応速度論  (XE01020M) ,  分子の電子構造  (BH05010Q)

タイトルに関連する用語 (9件)： 化学反応 ,  体系 ,  研究 ,  歪 ,  人工 ,  誘起反応 ,  反応経路 ,  写像 ,  戦略