抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
東日本大震災の例に見られるように,地震等の災害発生時には家庭やオフィスにおいて停電により固定網通信に支障が生じるケースがあり,その場合携帯電話は重要な通信手段となる。ただし停電が長時間継続する場合には携帯電話端末にも電源供給が必要であり,対策の一つとして対象エリア内に移動電源車を巡回させ端末の充電を行うことが考えられる。本論文では,すべての各ユーザ端末が充電を完了し,自宅に帰るまでの時間について,その最大値を最小化するという観点から,移動電源車の巡回地点を決定する問題を設定し,その近似解を効率よく求める手法を提案する。ここで充電時間は,ユーザが巡回地点に移動する時間と,その地点での行列の待ち時間の和であると想定する。これは一般にpセンター問題と呼ばれる問題と類似しておりNP-困難な問題であることが予想される。つまり最適解の求解には膨大な計算時間が必要であり現実的ではない。そこで本論文では近似解法としてk-means法を拡張したアルゴリズムを用いて対象エリアを分割し各エリアの中心を巡回地点とすることで移動経路を定める手法を提案する。本研究は,実地域を対象としたシミュレーションにより分割エリア数の近似最適解を検討した結果を報告する。(著者抄録)