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J-GLOBAL ID：201302275432586999   整理番号：13A0014098

降水観測値を利用した初期地下水のトリチウム濃度の推算

Tritium Concentration of Initial Groundwater Estimated by Precipitation Observations

著者 (4件)： 斎藤正明 (地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター) ,  今泉洋 (新潟大学工学部) ,  石井吉之 (北海道大学低温科学研究所) ,  加藤徳雄 (愛媛県立医療技術大学保健科学部)
資料名： Radioisotopes  (Radioisotopes)
巻： 61  号： 10  ページ： 505-510 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： G0494A  ISSN： 0033-8303  CODEN： RAISAB  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 地下水年代を推定するためには初期地下水のトリチウム濃度を知る必要がある。初期地下水トリチウム濃度を見積もる関係式 T=R max+(1-R)min を提案した。ここで,maxは毎月降水採取による年間最高濃度,minは年間最低濃度,Rは地域定数である。日本列島をカバーする4地点で3年間にわたって降水トリチウム観測を行った。各地の定数Rは,札幌R=0.43±0.18,新潟R=0.45±0.08,東京R=0.23±0.08,松山R=0.18±0.07であった。定数Rは年次変化にもトリチウム濃度の高低にも依存しなかった。各地での定数Rを地域定数とみなすことで,公表済みの観測データを活用し,過年度の初期地下水濃度を推定することが可能となろう。(著者抄録)

シソーラス用語： 降水量 ,  *地下水 ,  *三重水素 ,  *濃度 ,  環境放射能 ,  経時変化
準シソーラス用語： *放射能濃度

分類 (1件)： 自然放射能計測・計測器  (AD08040F)

引用文献 (14件)：

• KITAOKA, K. Geothermics. 1990, 19, 515-539
• KITAOKA, K. Groundwater Hydrology. 1988, 30, 77-93
• 北岡豪一. Isotope News. 2010, 675, 8-10
• 北岡豪一. 日本地下水学会会誌. 1984, 26, 131-145
• 木村重彦. 改訂 地下水ハンドブック. 1999, 332-336

タイトルに関連する用語 (5件)： 降水 ,  観測値 ,  初期 ,  地下水 ,  トリチウム