抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,森林ウォーキングによってもたらされる気分変化のプロセスについて報告した。先ず,対象地および方法に関し,山形県上山市は,地元住民と観光客が共に楽しむ健康まちづくりを2009年より進めていること,現在,蔵王坊平高原と市街地周辺の里山を利用した8種類のウォーキングコースを整備していること,本調査は,2011年10月に開催された4回のウォーキングプログラムを対象に調査協力を依頼したことを報告した。更に,結果に関し,調査状況と参加者属性,気分変化プロセス,気分変化に影響を与える要素を報告した。最後に,ウォーキングプログラムが進むほど「生き生き感」「リラックス感」が増加し,「不安感」が減少する様子を観察することができたこと,この結果は,天気やコースの特徴,参加者の属性によって若干の差異は見られるものの,森林ウォーキングに一定の効果があることを示したこと,森林ウォーキングにおけるリラクゼーション効果は,自然環境だけでなく,コースの特徴やガイドの案内による自然や健康への気づき,参加者同士の交流などが影響していること,リピーターと初回参加者の気分変化の違いや,雨天でも,不安感の緩和といったウォーキングの効果が得られるといった,実践的な知見を得ることができたことを報告した。