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J-GLOBAL ID:201302275665230760   整理番号:13A0703422

桜島昭和火口噴火活動期における火山活動の特徴について-2006年~2011年-

Characteristics of Volcanic Activity at Sakurajima Volcano’s Showa Crater During the Period 2006 to 2011
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資料名:
巻: 58  号:ページ: 115-135  発行年: 2013年03月29日 
JST資料番号: G0918A  ISSN: 0453-4360  CODEN: KAZAAX  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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抄録/ポイント
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2006年6月に再開した桜島の昭和火口における噴火活動は,年を追うごとに活動的となってきており,2008年から2011年までに2718回のブルカノ式噴火が発生した。本稿では主に地盤変動観測に基づいて,約5年間の活動の推移と個々の爆発的噴火の特徴について述べる。GPS観測により姶良カルデラおよび桜島の地盤は長期的な膨張トレンドを示していること,伸縮計によるひずみ観測により,約1年の周期で膨張と収縮を繰り返していることがわかった。2009年10月に始まった隆起・膨張は,2006年以降の最大の変動であり,2010年6月頃に沈降・収縮に反転した後,2010年10月に沈降・収縮が停止した。2つの球状圧力源からなるモデルを適用したところ,姶良カルデラ下の深さ12kmと北岳北麓の深さ5kmにその位置が求まった。従来から南岳下にマグマ溜りの存在が指摘されており,桜島のマグマ供給系は,姶良カルデラ下の深さ10km付近の主溜りと北岳から南岳にかけての中央火口丘下の深さ5km付近の副溜り群がら構成されることがわかった。昭和火口のブルカノ式噴火に先行してひずみ変化が検出され,先行変動継続時間は多くの場合,1時間以下である。ひずみ変化の特性から圧力源の深さは1.5km以浅と推定される。規模の大きい噴火では先行変動継続時間が7時間以上に及ぶことがあるが,その場合は,浅部圧力源に加え,南岳下のマグマ溜りに位置する深さ4kmの圧力源も膨張する。昭和火口に繋がる火道は,南岳下のマグマ溜り,もしくは南岳に繋がる主火道から枝分かれしたものである。地盤変動が急速に進む時期に,噴火活動は活発化した(例えば,2009年12月から2010年3月)が,このことは桜島の中央火口丘下ではマグマの蓄積と放出が同時に進行していることを意味する。マグマの蓄積と放出の同時進行と小規模ブルカノ式噴火の頻発は,細い開口火道と関係するのであろう。(著者抄録)
シソーラス用語:
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分類 (2件):
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火山地質学一般  ,  測地学 
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