文献

J-GLOBAL ID：201302275710562290   整理番号：13A1490819

建築設備におけるステンレス鋼管溶接部の腐食性評価方法に関する一考察

著者 (2件)： 松川安樹 (新菱冷熱工業 中研) ,  津波古敦信 (新菱冷熱工業 中研)
資料名： 新菱冷熱中央研究所報  (Report of Shinryo Corporation Research & Development Center)
巻： 20  ページ： 63-69  発行年： 2013年08月23日 
JST資料番号： L2078A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,ステンレス鋼が建築物で使用される機会が増えている。しかしステンレス鋼の溶接部や構造的な隙間部分で激しい腐食が生じて数年で漏水に至る事例も報告されている。そこで建築設備におけるステンレス鋼管の使用状況と溶接熱影響による腐食事例,及び実際の現場で採取したステンレス鋼管の溶接部について溶接熱影響の度合いをJISの2種類の試験法で評価した結果を報告した。溶接熱影響の状態を現場評価する方法として非破壊検査であるJIS G0580は有効な手段である。しかし測定結果の判断基準が不明確であるためその取り扱いが難しい。溶接部の腐食性を正確に評価するためには更なる検討が必要になることを示した。ステンレス鋼は錆びない材料ではなく錆びにくい材料として認識すべきである。

シソーラス用語： 建築設備 ,  ステンレス鋼 ,  鋼管 ,  溶接部 ,  挙動 ,  *腐食機構 ,  キャラクタリゼーション ,  *溶接熱影響部 ,  非破壊検査
準シソーラス用語： *ステンレス鋼管 ,  腐食性状

分類 (4件)： 建物内の給排水・衛生設備  (RB06020G) ,  鉄鋼材料  (WE02000W) ,  腐食  (WB03030B) ,  溶接部  (WC07100I)

引用文献 (6件)：

• 1)東茂樹,幸英昭,村山順一郎,工藤赳夫:防食技術,39,p.603(1990).
• 2)辻川茂男,石原靖子,篠原正:材料と環境,42,p.20(1993).
• 3)(社)建築設備技術者協会発行:建築設備情報年鑑2011,建築設備士,12,p.72(2011).
• 4)松川安樹,宮下守,須藤俊彦:材料と環境2002講演概要集,p.229 (2002).
• 5)腐食防食協会編,"材料環境学入門",丸善,p.87(1993).

タイトルに関連する用語 (5件)： 建築設備 ,  ステンレス鋼管 ,  溶接部 ,  腐食性 ,  評価方法