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J-GLOBAL ID：201302276940549493   整理番号：13A0858384

高感度DSCのサーモトロピック液晶材料研究への応用

Application of High-Sensitivity DSC for the Study of Thermotropic Liquid Crystalline Materials

著者 (4件)： 佐々木裕司 (北大 大学院工学研究院) ,  相原賢治 (東京工大 大学院理工学研究科) ,  八尾晴彦 (京都工繊大 大学院工芸科学研究科) ,  江間健司 (東京工大 大学院理工学研究科)
資料名： 熱測定  (Calorimetry and Thermal Analysis)
巻： 40  号： 2  ページ： 71-77  発行年： 2013年04月25日 
JST資料番号： Z0896A  ISSN： 0386-2615  CODEN： NESOD2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 温度の変化に応じて多彩な相を示す液晶の相転移において,液晶材料が示す熱異常は比較的小さい。そのため高感度のDSC装置が必要である。そこで本研究では,反強誘電性液晶と屈曲型液晶などのサーモトロピック液晶の機能に関する研究において,半導体熱電素子を用いた高感度DSCを適用した。その結果,反強誘電性液晶の示すキラルSmC副次相間における相転移が,熱揺らぎをほとんど伴わない1次転移であることが判明した。また,屈曲型液晶のB4相において特徴的な熱異常が観察された。棒状分子を屈曲型分子に混ぜた際には,屈曲型分子の振るまいが観察された。顕微鏡でこれらの組織を観察したところ,屈曲型分子と棒状分子は良く混ざり合ったっているようにみえるが,実際には両者はナノスケールで相分離していることが熱測定から確認できた。2次相転移には交流法が大きな役割をはたしていたが,1次,2次転移によらず熱量を直接評価する高感度DSCは,交流法の最も相補的な手段であると考えられた。

シソーラス用語： *示差走査熱量測定 ,  *サーモトロピック液晶 ,  *屈曲度 ,  相転移 ,  電子顕微鏡観察 ,  相分離 ,  純度 ,  状態図 ,  芳香族ニトリル
準シソーラス用語： 光学純度 ,  *反強誘電性液晶

分類 (2件)： その他の液晶  (BK03030H) ,  有機化合物の化学分析  (CC07034C)

物質索引 (8件)： 5CB ,  4-(4′-オクチルビフェニル-4-イルカルボニルオキシ)安息香酸1-メチルヘプチル ,  4-[4′-(オクチルオキシ)ビフェニル-4-イルカルボニルオキシ]安息香酸1-メチルヘプチル ,  4-[4-[2-フルオロ-4-(ウンデシルオキシ)ベンゾイルオキシ]ベンゾイルオキシ]安息香酸1-メチルヘプチル ,  4-[4-[4-(ウンデシルオキシ)ベンゾイルチオ]ベンゾイルオキシ]安息香酸1-メチルヘプチル ,  4-[4-[4-(ドデシルオキシ)ベンゾイルチオ]ベンゾイルオキシ]安息香酸1-メチルヘプチル ,  4-[5-(4-オクチルフェニル)-2-チエニルカルボニルチオ]安息香酸1-メチルヘプチル ,  ビス[4-[[4-(オクチルオキシ)フェニルイミノ]メチル]安息香酸]1,3-フェニレン

タイトルに関連する用語 (6件)： 高感度 ,  DSC ,  サーモトロピック ,  液晶材料 ,  研究 ,  応用