抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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いちごの高設栽培は,資材費高騰のおり,経費に見合った収量が得られず収益性の向上が大きな課題である。高設栽は,多収穫のために,単位面積当たりの栽培槽を増やし,栽植株数を増やす方法が一般的である。ここでは,福岡県内で普及している固定型のひな壇2段高設栽培システムにおいて,「あまおう」を用い,上段,下段の栽培槽の配置が受光量と作業性,収量・品質に及ぼす影響を調査した。結果,ひな壇の高さは上段110cmを基準とし,下段における積算日射量は上下段の高低差が30cmの方が優れていることが判った。開花期は上段に比べ下段は3,4日遅く,収穫期も7日から14日遅くなる傾向があった。収量・果実品質については,下段の横への距離が18,28,38cmと長いほど1株当りの果数が多く,38cmでは,上下間に差が見られなかった。ひな壇2段高設栽培では,作業性と収量性の観点から,上下段差を30cm,横への距離は38cmが良好であると解説した。