抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高電圧を利用して短繊維(パイル)を飛翔させ,接着剤を塗布した布帛等に投錨する加工である静電植毛は,古くから行なわれてきた加工であるが,加工業者の多くは経験と勘で行っており,技術的問題に直面することが少なくない。そこで本研究では,種々の加工方法に対応した静電植毛試験装置を作製し,種々の条件で植毛試験と,高速度カメラを用いたパイルの挙動観察を行い,以下の知見を得た:パイルの水分率の低下は,特にレーヨンパイルの飛翔性に大きな影響を及ぼした。水分率の低下により飛翔性が低下したパイルは,加湿雰囲気下に放置する等して再度水分を付与すると飛翔性は回復するが,過剰の水分付与は植毛斑を発生させた。水分率のほか,パイルの分離性(ほつれやすさ)も飛翔性に影響を与えた。誘導による帯電方式のダウンメソッドでの植毛は,パイルの分離性の影響を小さく抑えることができた。