抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1mass%のCu添加と低酸素含有量,800°Cまでの耐酸化性が必要な場合はNbを添加する,という独自の合金設計により,高温耐熱性と室温での加工性の両方を併せ持つ自動車排気部材用合金を開発した。本合金は,高温で使用される場合に一般的に添加されるAl,Si,Sn等の元素を含まない。これらの元素は室温での加工性を低下させてしまうため,その代りに高温における固溶強化元素としてCuを添加した。同時に,チタンの優れた加工性に不可欠な双晶の生成を十分享受できるように,酸素含有量をGr.1純チタン並みに抑えた。Ti-1mass%Cu(Super-TIX10CU)は,Gr.2純チタンの約2倍の高温強度,高温疲労強度を有するだけでなく優れた耐高温クリープ特性を有する。Ti-1mass%Cu-0.5mass%Nb(Super-TIX10CUNB)は,Super-TIX10CUと同等の室温加工性を維持しつつ800°Cまでの耐酸化性を向上させた合金である。最近,いくつかの固溶強化元素を加え,先の2合金よりもさらに高温強度を高めたTi-Cu合金が開発されている。(著者抄録)