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J-GLOBAL ID：201302278055541453   整理番号：13A0291340

MD179調査航海で採取した炭酸塩ノジュールの鉱物および化学組成

Mineralogical and chemical compositions of carbonate nodules collected by MD-179 research cruise

著者 (2件)： 相澤省一 (群馬大 大学院工学研究科) ,  松本良 (明治大 大学院農学研究科)
資料名： 石油技術協会誌  (Journal of the Japanese Association for Petroleum Technology)
巻： 77  号： 6  ページ： 460-465  発行年： 2012年11月 
JST資料番号： G0188A  ISSN： 0370-9868  CODEN： SGKYAO  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 今回,メタンハイドレート調査航海MD179で採取したメタンハイドレートに随伴する炭酸塩ノジュールはアラゴナイト及びカルサイトからなるが,これら両鉱物は多くの場合共存している。また全ての炭酸塩ノジュール試料はケイ酸塩鉱物(石英,長石,イライトなどの粘土鉱物)を10%から30%含む。また少量のバライトも含んでいる。カルサイトは高Mgカルサイトであり,炭酸塩鉱物中のMgO含有は最大8%,平均で4%である。Naの含有量より見て,現在の海水濃度とは異なった環境でアラゴナイトがノジュールとして生成したものと思われる。機器中性子放射化学分析法で微量元素の定量を実施したが,それらの微量元素の含量はFe含量および酸不溶性残留物含量と正の相関関係を示している。今回分析した炭酸塩ノジュール試料中の微量元素含量は炭酸塩としては不純物に相当するケイ酸塩鉱物やバライトによってその含量が大きく影響を受けていることを示している。

シソーラス用語： *炭酸塩堆積物 ,  *団塊 ,  化学組成 ,  鉱物組成 ,  *ガスハイドレート ,  霰石 ,  方解石 ,  石英 ,  長石 ,  イライト ,  粘土鉱物 ,  重晶石 ,  微量元素 ,  *日本海 ,  メタンハイドレート

分類 (2件)： 堆積岩岩石学  (DE05040Q) ,  岩石圏の地球化学一般  (DD01041C)

引用文献 (16件)：

• 相沢省一. 太平洋諸島産コーラルアラゴナイト中の少量成分含量. 日化誌. 1990, 167-172
• ALOISI, G. Methane-related authigenic carbonates of eastern Mediterranean Sea mud volcanoes and their possible relation to gas hydrate destabilization. Earth Planet. Sci. Lett. 2000, 184, 321-338
• ALOISI, G. The effect of dissolved barium on biochemical processes at cold seeps. Geochim. Cosomochim. Acta. 2004, 68, 1735-1748
• BOETIUS, A. A marine microbial consortium apparently mediating anaerobic oxidation of methane. Nature. 2000, 407, 623-626
• BOHRMANN, G. Authigenic carbonates from the Cascadia subduction zone and their relation to gas hydrate stability. Geology. 1998, 26, 647-650

タイトルに関連する用語 (7件)： 調査 ,  航海 ,  採取 ,  炭酸塩 ,  ノジュール ,  鉱物 ,  化学組成