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J-GLOBAL ID：201302278976071711   整理番号：13A0408184

すべて物事には時がある:寄生蜂の嗅覚学習と意思決定における生息地特異的な違い

Omnia tempus habent: habitat-specific differences in olfactory learning and decision making in parasitic wasps

著者 (3件)： THIEL Andra (Univ. of Bremen, Inst. of Ecology, Fac. 02, 28359, Bremen, DEU) ,  SCHLAKE Sarah (Univ. of Bremen, Inst. of Ecology, Fac. 02, 28359, Bremen, DEU) ,  KOSIOR David (Univ. of Bremen, Inst. of Ecology, Fac. 02, 28359, Bremen, DEU)
資料名： Animal Cognition  (Animal Cognition)
巻： 16  号： 2  ページ： 223-232  発行年： 2013年03月 
JST資料番号： W1107A  ISSN： 1435-9448  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 嗅覚学習は通常,寄生蜂において宿主発見プロセスに関係する。しかし,将来の宿主発見成功を予測するための,匂いの手がかりの信頼性は,捕食寄生者の世代内,あるいは世代間において,宿主と生息環境の関係が変動する割合に依存する。学習が生理的コストに達するとき,著者らは,コストと便益を最適化する方法で学習することを,動物に期待することができる。寄生蜂Venturia canescensは,異なる環境において索餌する,2種類の生殖様式で生じる。著者らは,学習の割合,記憶期間,意思決定の速度に関して,両生息地のタイプにおける個体群を試験し,多くの違いを見出した。雌性産生単為生殖のハチは,比較的安定した宿主と生息環境の関係をもつ生息地に生息し,高率で宿主に遭遇する可能性がある。それらは,一回の経験のみの後,新しい匂いに対する選択を示した。しかし,反応は,間隔を置いた学習経験と同様に24h以内に弱まった。雄性産生単為生殖のハチは,宿主の少ない生息地に生息し,様々な生息環境で発見される可能性が高い。雌性産生単為生殖のハチのように,雄性産生単為生殖のハチは,一回の経験の後,新しい匂いを学習したが,一見したところ情報処理に時間がかかった。つまり,経験後1時間と4時間で,速度と精度のトレードオフが明らかになったが,経験後24時間で,ハチは素早く,またそれらが学習したものと一致して決定した。加えて清浄大気実験において,これらのハチは,ゲラニオールに対する回避反応を発達させた可能性がある。著者らは,それぞれの認識パターンは,ハチの自然生息地の生態学的な環境に起因している可能性があると結論する。Copyright 2012 Springer-Verlag Berlin Heidelberg Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *寄生バチ ,  嗅覚 ,  *学習 ,  宿主 ,  探索行動 ,  生態系 ,  生息場所 ,  ハチ ,  生息環境 ,  匂い ,  単為生殖 ,  性差 ,  鎖状モノテルペン
準シソーラス用語： *Venturia canescens ,  索餌

分類 (1件)： 個生態学  (EE03020H)

物質索引 (1件)： ゲラニオール

タイトルに関連する用語 (5件)： 寄生蜂 ,  嗅覚 ,  学習 ,  意思決定 ,  生息地