抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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赤キャベツから抽出したアントシアニン系色素の水溶液を用いて絹布を染色した。色素溶液のpHおよび濃度,布を色素溶液に浸漬する時間,媒染剤の使用およびその種類による染色布の色調の変化や,保存条件による染色堅牢度を比較検討した。色素溶液の色は酸性(pH 1)からアルカリ性(pH 13)になるにしたがい赤~紫~青~緑~黄色と変化したが,各々の溶液で浸染した布の色はpH 4以下でピンク系,pH 5~7で紫系に染まったが,pH 8以上ではほとんど染着しなかった。溶液における色素濃度が低い場合や浸漬時間が短い場合は,染色布の色が薄く赤みが弱い傾向が認められた。媒染剤として6種類の金属を用いて染色を行ったところ,金属により染色布の色調が異なったが,いずれも染色堅牢度が向上した。染色後の布は日光堅牢度が低かったが,低湿度の秤量瓶中で保存することにより,染色直後の色を4ケ月後でもほぼ維持できることがわかった。(著者抄録)