抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究において,酸性化過程と懸濁電気透析土壌浄化中の重金属除去に及ぼすパルス電流の影響を調べた。3区分膜電解槽を用いて2つの汚染土において定電流およびパルス電流による8つの実験を行った。電流密度限度超過条件下で優性に働いた。土壌1は,混合産業汚染(CuおよびCd)用地で山積みされた掘削土からサンプル抽出した。土壌2は木材防腐された(CuおよびAs)箇所の表層からサンプル抽出した。その結果,パルス電流がより反応性の高いH
+イオン(H
+イオンは土壌粒子から重金属の放出を引き起こすものと定義される)を供給することにより酸性化を改善したことがわかった。反応性H
+イオンの全生成H
+イオンに対するモル比(RH+/PH+)は,すべてのパルス電流実験において,それぞれに対応する定電流実験に比べて高くなった。さらに,重金属の除去効率もまた改善した。土壌中の炭酸緩衝系は生成H
+イオンと反応する最初のメカニズムであり,重金属の流動を妨げる。酸性化プロセスと重金属除去の両方を改善した影響は,最高緩衝能を持つ土壌において,低い緩衝能の土壌に比べ,より顕著であることがわかった。土壌懸濁中,イオン種の移動に大部分のエネルギーが消費され,膜と電解質がそれに追随することが,エネルギー分布解析により証明された。パルス電流はパルス周波数に応じて様々な範囲でエネルギー消費を減少させた。最低エネルギー消費は,土壌1,2のいずれにおいても,最高パルス周波数(96サイクル/1日)の実験の場合に得られた。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.