抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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UKの小売店から入手できる15種のバーベキュー製品の木炭中の微量元素(Al,As,Cd,Cu,Fe,Hg,Mn,Ni,Pb及びZn)の総濃度と生体吸収性濃度を測定した。総濃度(煮沸王水に溶解する部分)は木塊材中(Cdが0.007μgg<sup>-1</sup>からFeが28μgg<sup>-1</sup>)よりも練炭中(平均濃度はCd0.16μgg<sup>-1</sup>からAl3240μgg<sup>-1</sup>)が,おそらく,後者での添加物と二次成分(例えば,石炭)の利用のため,大きかった。灰化に際して,Hgを除いて,元素濃度は1.5から50倍増加したが,これは木炭中の有機成分の燃焼に帰せられ,また元素の様々な揮発性に相殺された結果である。灰化生成物中の濃度,即ち,生体吸収性あるいは人の胃と腸の化学的条件を逐次模擬する生理学基準抽出試験(PBET)で抽出される元素濃度は元素間でかなりの変動を示した。しかし,総じて,総濃度に比べた生体吸収性濃度はAs,Cu及びNiが最大で(胃・腸相のいずれかあるいは両相で100%に達するほど),Pbが最低(両相で概して<1%)であった。日々の食餌摂取の推定値に比べたとき灰化木炭中の生体吸収性元素の濃度は,AlとAsがバーベキューからのヒト健康影響の最大懸念微量元素といえる。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.