抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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コントロールは企業経営に必要だが,首尾一貫したシステムを形成して全サブシシテムを協調させられるか。現実的には,コントロールは一定の問題を解決するために生出された。組織は一貫して協調する多様なマネジメント・コントロールシステム(MCS)を持ち得るが,すべてのコントロール要素が一貫エンティティを形成する訳ではない。組織間ネットワークにおけるMCSの利用に着目した。パッケージとしてのMCSとは,組織において採用される一連のMCSを指し,異なるMCSが意図的に協調されない状態を記述する。MalmiとBrownのMCSパッケージフレームワーク上にMCSを足がかりに,コントロールの利用方法について分析した。その上で,2つの社会的企業(Hajimaru-kun:大阪ガスの子会社,E-parts:非営利組織)のプログラムについて事例研究を行った。MCSパッケージを利用するポイントとして,1)コントロールの利用は,参加者からの自発的行為を求める多くの行動ゆえに,社会的企業においてより支配的であること,2)小さな組織でもMCSの一貫したパッケージを生出できること,3)コントロールの利用によるMCSコントロールパッケージを分析するための最初のフレームワークを開発したこと,を明示した。