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J-GLOBAL ID：201302280831099760   整理番号：13A0470983

Bi₄Ti₃O₁₂の母相の構造相転移,及び対称性

Structural Phase Transition and Symmetry of Parent Phase in Bi₄Ti₃O₁₂

著者 (4件)： IWATA Makoto (Nagoya Inst. Technol., Nagoya, JPN) ,  ANDO Kenichiro (Nagoya Inst. Technol., Nagoya, JPN) ,  MAEDA Masaki (Nagoya Inst. Technol., Nagoya, JPN) ,  ISHIBASHI Yoshihiro (Nagoya Univ., Nagoya, JPN)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 82  号： 2  ページ： 025001.1-025001.2  発行年： 2013年02月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： チタン酸ビスマスBi₄Ti₃O₁₂(BTO)は,重層型Aurivillius相ペロブスカイト強誘電体の一種であり,臨界温度T_c=675°Cにおいて構造相転移を発生し,強誘電メモリーの材料として有望とされている。これまでに,BTOに関する種々の物理的特性,例えば,ソフトモード挙動等について集中的に調査されているが,675°Cより高温におけるBTOの相転移に関するLandau理論の妥当性については明らかとされていない。本稿では,675°Cでの構造相転移,及び,BTOの母相の対称性を解明するため,高温相でのドメイン壁構造について調査し,更に,群論に基づき,その対称性について論じた。まず,フラックス法により,BTOの単結晶を成長させ,この結晶におけるc面内のドメイン壁構造の温度依存性を,偏光顕微鏡により調査した。この結果,臨界温度T_cより高温相の対称性は正方相であり,臨界温度T_cでの相転移は,一次であること,高温相での誘電定数は,Curie-Weiss挙動を示すこと,そして,低温(室温)相の空間群は,Pcであることを明らかとした。更に,これらの知見を満たす空間群として,P4/nnc,P4/ncc,P4₂/ncc,及び,P4₂/nmcを発見した。

シソーラス用語： *構造相転移 ,  *チタン酸塩 ,  ビスマス化合物 ,  ペロブスカイト型結晶 ,  *強誘電体 ,  相 ,  *対称性 ,  フラックス法 ,  単結晶 ,  誘電率 ,  分域 ,  温度依存性 ,  *Curie-Weiss則 ,  *空間群
準シソーラス用語： Aurivillius相 ,  誘電分域

分類 (2件)： 金属酸化物及び金属カルコゲン化物の結晶構造  (BK07020Y) ,  強誘電体,反強誘電体,強弾性  (BM05030B)

タイトルに関連する用語 (3件)： 母 ,  構造相転移 ,  対称性