日本海沿岸の酸感応性河川における水質化学と硫黄収支の季節変動

KOBAYASHI Ryo; KOBAYASHI Ryo; SUMARRIANI Yani; YAMASHITA Naoyuki; OHTA Tsutomu; MATSUBARA Hiroki; YAGOH Hiroaki; NAKATA Makoto; SASE Hiroyuki

文献

J-GLOBAL ID：201302282365265445 整理番号：13A0998468

日本海沿岸の酸感応性河川における水質化学と硫黄収支の季節変動

Seasonal variation of water chemistry and sulfur budget in an acid-sensitive river along the Sea of Japan

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資料名：
巻： 14 号： 2 ページ： 195-209 発行年： 2013年04月
JST資料番号： L3959A ISSN： 1439-8621 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：シンガポール (SGP) 言語：英語 (EN)

地質学的に酸性岩石が流域に多く存在することによる酸感応性河川の一つである新潟県新谷川における酸性度の変動観測と河川の酸性度に寄与する要因の解析を目的とし,硫黄分の河川への収支の変動を目的としてその水質化学に関する4年間の調査を行った。結果,雨期と融雪期における一時的で急激な河川流量増加と合致して新谷川のpHが低下する酸性化が確認された。この酸性化の起因は,河川流量の増加による流水中のほぼ全てのイオンが希釈される一方,酸性鉱物が多い集水域からのNO₃^-溶出が増加するためと考えられた。また,これとは異なり,積雪中に蓄積されたSO₄^-に由来すると考えられる融雪期での酸性化が確認された。確認されたこのSO₄^-の増加は本河川における物質収支の推測値を超えていたことから,確認された長期間の酸性化が森林生態系内に蓄積された硫黄分が動員された可能性を示した。さらに今回収集されたデータは,これらの現象が気象イベントに対応することが示された。

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湖沼学,河川学

引用文献 (46件)：

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