抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
コンクリートとベントナイト間の反応性は放射性廃棄物のための深地層処分場の性能に関わる重要な問題である。コンクリート分解の早期及び後期の長期間に亘るアルカリ溶液の反応(K-Na-OH,pH13.5及びCa-OH,pH112.5,合成溶液)について,90°C,圧密ベントナイト柱状試料を用いて拡散実験によって研究を行った。関連する鉱物学的変化がK-Na-OH溶液で作り出され,2,3mm浸透したアルカリ溶液の接触面に主として非膨張性の14.4-7.4Å緑泥石様の相の沈殿からなる。緑泥石様の相は非膨潤性の層状ケイ酸塩で,ブルーサイトの単層がモンモリロナイトの層間にインターカレートして生じたブルーサイト-モンモリロナイト複合体であると特定された。このような複合体の生成が予測されたことは,ベントナイト緩衝材の安全機能に強烈な影響を与えることになるであろう。個々のブルーサイトの沈殿の生成は重要ではない。大きな違いは90°Cよりも低い温度における以前の研究と比較してみて見出されたことである。鉄分が無いときの7.4Åの強度の強いX線回折ピーク及び新しいhk0トリオクタヘドラル・バンドが板状の鉱物凝集体のX線回折や電子回折で決定されたが,まだ明確に定義されていないけれども,新しいMgの層状ケイ酸塩の生成の可能性が示されている。K-Na-OH実験と異なって,Ca-OH溶液による鉱物変質はCa/Mg陽イオン交換分布に意味のある変動が無いことも含めて,ほとんど存在しない。アルカリ溶液の移動に対するベントナイトの緩衝能は,アルカリ溶液-ベントナイト接触面から2~3mmの厚みのところに影響を及ぼす鉱物学的反応に支配される。これらの反応の性質は,放射性廃棄物リポジトリの設計条件における温度変化によって重大な影響を受ける。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.