抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者らは単層カーボンナノチューブ(SWNT)とグラフェンの合成技術開発とその工学的応用研究を進め,SWNT合成ではCVD(化学蒸着)法でエタノールを炭素源として用いるアルコール触媒CVD(ACCVD)法を開発して高純度のSWNT合成手法を提供した。また最近の研究によりこのACCVD法はグラフェンのCVD合成にも適応できることを明らかにした。本報では特にSWNTとグラフェンの工学的応用で重要なCVDによる合成技術とこれらの分析技術およびSWNTの応用例について紹介し解説した。主な内容項目を次に示した。1)はじめに:グラフェン,SWNT,多層カーボンナノチューブ(MWNT)の研究経緯,主なナノカーボンの幾何構造(フラーレン,金属内包フラーレン,SWNT,MWNT,グラフェン),2)合成法:SWNTのCVD合成,グラフェンのCVD合成,3)SWNTおよびグラフェンの分析手法:形状観察(SEM(走査型電子顕微鏡),TEM(透過型電子顕微鏡)の機能と特性),光学的分析手法(ラマン散乱分光法の機能と特性),4)SWNTの応用例:SWNTをチャネルとした電界効果型トランジスタ(FET),シリコン基板表面にパターニング合成し作製したSWNT-FETのSEM像,CNT(カーボンナノチューブ)対極による色素増感太陽電池(色素増感太陽電池の模式図,SWNTおよびPt対極のJ-V特性,垂直配向SWNTのSEM像など)。