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J-GLOBAL ID:201302282837499160   整理番号:13A0134445

東電福島第一原発事故に伴ういわき市海岸砂浜の放射性セシウム汚染調査

著者 (6件):
資料名:
号: 53  ページ: 29-34  発行年: 2012年12月27日 
JST資料番号: S0713A  ISSN: 0916-6041  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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福島県いわき市には,鳴き砂をもつ海岸や多くの海水浴客の訪れる海岸が総延長約66kmの海岸線に点在している。東日本大震災の地震と津波に加えて,福島第一原子力発電所事故により放出された放射性物質の汚染により,海岸砂浜を利用した諸活動が滞っている。本論文では,永崎海岸における調査ならびに室内実験を中心に,砂浜表面及び砂層内部の放射性セシウム汚染の実態について説明する。砂層の場合,土壌に比べて空隙が大きく海水の浸透速度も大きいので,より内部まで濃度の高い吸着層が形成されやすく,畑地土壌のようにごく表面のみ放射性セシウム濃度が高くなる分布とは異なる傾向が見られた。砂浜の放射能汚染は,福島第一原子力発電所事後一時期高濃度に汚染された海水が砂層を通過したことが原因と考えられるが,その状況の違いには砂浜の地形や河川の状況,地下水などの影響を受けている可能性が示唆された。また室内実験から,砂への放射性セシウムの吸着は比較的容易に起こるが,吸着した放射性セシウムはなかなか脱着しないことが示され,砂汚染自体がその場から物理的に移動する現象を伴わなければ,大きくは低減しないことが示唆された。
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分類 (1件):
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環境の汚染及び防止 

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