文献

J-GLOBAL ID：201302283584898190   整理番号：13A0699311

ポリ(N-イソプロピルアクリルアミド)水溶液の相転移と緩和の全過程

The whole process of phase transition and relaxation of poly(N-isopropylacrylamide) aqueous solution

著者 (3件)： INOUE Hayato (Chuo Univ., Tokyo, JPN) ,  KUWAHARA Shota (Chuo Univ., Tokyo, JPN) ,  KATAYAMA Kenji (Chuo Univ., Tokyo, JPN)
資料名： Physical Chemistry Chemical Physics  (Physical Chemistry Chemical Physics)
巻： 15  号： 11  ページ： 3814-3819  発行年： 2013年03月21日 
JST資料番号： A0271C  ISSN： 1463-9076  CODEN： PPCPFQ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 以前に,レーザ温度ジャンプ法と組合せてヘテロダイン過渡格子(HD-TG)法を利用し,相緩和過程におけるポリ(N-イソプロピルアクリルアミド)(PNIPAM)水溶液の分子動力学を調べ,数秒の寿命を持つ単一や会合した小球体粒子に対応する相緩和過程で中間種を認めた。本研究では,ただ一回の測定で,全過程(相転移,相分離,分子緩和)を明確にした。コイルから小球体への立体配座転移に対応する初期相転移は時定数96±7μsで生じた。次に,小球体分子は疎水性相互作用に因り凝集し,凝集体サイズは,加熱で実現した温度が相転移温度を越えるほど十分高い時,十分増加し光を散乱した(11±1ms)。凝集体は時定数44±5msで熱拡散に因り緩んだ。その後でさえ,以前に報告したように放出小球体分子はコイル状態(寿命1.5~5s)に戻った。

シソーラス用語： *ポリアクリルアミド ,  *水溶液 ,  *相転移 ,  相分離 ,  *緩和現象 ,  信号処理 ,  スペクトロスコピー ,  温度ジャンプ法 ,  分子動力学 ,  寿命 ,  ミクロスフェア ,  巻線 ,  配座転移 ,  時定数 ,  疎水性相互作用 ,  凝集 ,  凝集体 ,  転移温度 ,  光散乱 ,  熱拡散 ,  化学緩和 ,  *ポリ(N-イソプロピルアクリルアミド)
準シソーラス用語： *緩和 ,  ヘテロダイン法 ,  過渡格子法 ,  小球体 ,  立体配座転移 ,  相転移温度

分類 (3件)： 高分子溶液の物理的性質  (CG02013S) ,  高分子の立体構造  (CG02031G) ,  アクリル樹脂  (YH07110K)

タイトルに関連する用語 (5件)： N-イソプロピルアクリルアミド ,  水溶液 ,  相転移 ,  緩和 ,  過程