抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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多くの個人が持っているスマーホンと行き交う車をリンクさせた,利便性に優れる新たなスマートオンデマンドバスシステムを考えた。背景として,オンデマンドバスは,過疎に悩む多くの市町村における効率的な交通手段として,検討され,実現されつつあるが,基本的に予約制乗合タクシーであることから,利便性において,問題があると思われる。一方,スマートフォンは,通話機能以外にGPSによる位置検出機能,振動センサー,傾斜センサーなど多くのセンサー機能を搭載し,アプリケーションソフトによる機能の追加,通信によるクラウドコンピューティング等通信による外部とのリンクが容易にできる特徴を有している。提案するシステムは,利用者に意識させることなく,アプリケーションソフトとモバイルネットワークにより,人と車の高度なネットワーク通信制御を実現させ,省エネで低コストな運行システムを実現するものである。利用者は,いつでも来てくれる流しのタクシー感覚で使うことができ,社会全体として省エネが可能になる。最初に,本提案を実現するシステムの構成を3種類の交通ネットワークとして系統的にまとめる。次に要素となるルーティング技術を碁盤の目状にしたモデルを用いて説明する。車が折り返して進行しなければ,利用者を同乗させたとしても所要時間は同じになることを示す。また,実現性を確保し,利用頻度を向上させるためには,車所有者にインセンティブを与えることが不可欠であり,インセンティブとしては,利用者の人数と回数に応じ,給油における補助,税金の軽減などが考えられる。最後に,実現例として,アバータを用いた予測ルーティングを適用したスマートウォカーアシストシステムを示す。(著者抄録)