抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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二段噴射で作動する大型コモンレール舶用ディーゼルエンジンについて,種々の速度で入口空気に混合する気化したエタノール-水混合物によるテストベンチでの負荷で実験した。質量でエタノール/水混合比93%,72%および45%で実験した。結果は,1800rpmで,正味平均有効圧(BMEP)17barと20barにより2エンジン負荷に関して示した。各試験点で,エタノール水溶液添加の種々の速度に関して,一定のエンジン速度とブレーキトルクを保持した。正味熱効率の微増は,20barのBMEPで中間速度のエタノール添加により測定した。窒素酸化物,一酸化炭素,炭化水素,酸素および二酸化炭素の排気放出物,および排気不透明度を測定した。CO放出物と排気不透明度は,エタノール添加量の増加と共に増加する傾向がある。NO
x放出物は,エタノール添加量の増加および含水量の増加と共に減少する傾向がある。炭化水素排出量は低く維持し,これは分析器の検出限界に近い。シリンダ圧力と電子制御の2段液体燃料噴射時期は,高速データ収集システムで記録した。見掛け熱発生率は,測定したシリンダ圧力により計算した。見掛け熱発生率と燃料噴射時期と共に,エタノール燻蒸による燃焼プロセスのメカニズムに関して解析できることを示した。2段噴射には,ディーゼル燃料の少量の予備噴射を組込み,通常のディーゼルエンジン燃焼での早期圧力上昇速度を低減した。さらにエタノールを添加すると,エンジン制御ユニットにより噴射時期が遅れるとしても,燃焼時期は2段噴射効果により効率的に進めることを示した。エタノール/空気混合比が圧縮温度での低可燃限界以上である場合,混合物は予備噴射で着火し,主液体燃料噴射が始まる前に火炎伝搬および/または自己着火伝播により急速に燃焼し始めることを示した。これはエタノールエネルギー代替率30%以上で生ずる。熱発生率の異なる2ピークは高エタノール速度で出現する。シビアノックは34%エタノールで明らかとなる。2段噴射はこれらの状況では不利となる可能性がある。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.