抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「鉄のデザイン+α」の連載72回として,「スティールハット 鉄の立体 伊東豊雄建築ミュージアム」を紹介した。前半は「意匠設計者の立場から」として,建物の建設背景や形状の概要,設計主旨などを述べた。当建物の構想は,瀬戸内海の中西部に位置する大三島の斜面に建てられた,建築家の活動の現在形を示す場ということである。敷地内には2つの棟があり,ミュージアムの主展示スペースである「スティールハット」は,1つの共通辺長を持つ3つの基本立体で組まれている。立体の各面は鉄板とFBによってパネル化やフレーム化がなされ,立体の一辺は3mに設定された。もう1つはRC柱の上にアングルと丸パイプによって構成された菱形フレームを連結した鉄骨造による大小7つのボールト屋根で構成された,「シルバーハット」である。後半は「構造設計者の立場から」として,「鋼板パネルによる多面体建築の実現」のタイトルで,上記「スティールハット」の構造システムの決定,鋼材の選定,鉄骨製作などに浮上した諸問題およびそれらの検討結果について紹介した。