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J-GLOBAL ID：201302285898494585   整理番号：13A0854550

⁴Heナノ液滴中のビニルラジカルの赤外分光法とトンネリング動力学

Infrared spectroscopy and tunneling dynamics of the vinyl radical in ⁴He nanodroplets

著者 (3件)： RASTON Paul L. (Dep. of Chemistry, Univ. of Georgia, Athens, Georgia 30602, USA) ,  LIANG Tao (Dep. of Chemistry, Univ. of Georgia, Athens, Georgia 30602, USA) ,  DOUBERLY Gary E. (Dep. of Chemistry, Univ. of Georgia, Athens, Georgia 30602, USA)
資料名： Journal of Chemical Physics  (Journal of Chemical Physics)
巻： 138  号： 17  ページ： 174302-174302-9  発行年： 2013年05月07日 
JST資料番号： C0275A  ISSN： 0021-9606  CODEN： JCPSA6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ビニルラジカルを⁴Heナノ液滴中にトラップし,2850-3200cm^-1CH伸縮領域において赤外レーザ分光法によりプローブした。帰属バンドオリジンはCH₂対称(ν3),CH₂反対称(ν2)及びα-CH伸縮(ν1)振動は以前報告のフル次元振動配置間相互作用計算[A. R. Sharma, B. J. Braams, S. Carter, B. C. Shepler及びJ. M. Bowman, J. Chem. Phys. 130, 174301 (2009)]と良く一致する。全3種のバンドに対して,a型とb型遷移が最低の対称性許容の各核スピン異性体の振動回転状態から観測され,それは基底及び励起準位両方においてトンネリング分裂の決定が可能となる。気相ミリメータ波回転トンネリング[K. Tanaka, M. Toshimitsu, K. Harada及びT. Tanaka, J. Chem. Phys. 120, 3604-3618 (2004)]及び高分解能ジェット冷却赤外スペクトル[F. Dong, M. Roberts及びD. J. Nesbitt, J. Chem. Phys. 128, 044305 (2008)]はHe溶媒効果が基底及びν3励起状態トンネリング分裂を約20%低下させる。その溶媒誘起のトンネリング動力学の変更は,トンネリング座標に沿っての約2.5%のトンネリング障壁高さの増大またはトンネリング粒子の質量の有効低下の約5%の増大の仮定により合理的に解釈される。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： ヘリウム4 ,  ナノ構造 ,  液滴 ,  *溶液 ,  *赤外吸収スペクトル ,  トンネル効果 ,  分子動力学 ,  振動遷移 ,  *アルケニルラジカル ,  スペクトル線帰属 ,  伸縮振動【分子】 ,  配置間相互作用法 ,  振動回転スペクトル ,  スペクトル線分裂 ,  基底状態 ,  励起状態 ,  サブミリ波 ,  溶媒効果 ,  ポテンシャル障壁
準シソーラス用語： サブミリメータ波 ,  ナノ液滴

分類 (3件)： アルケン  (CF03030T) ,  非水溶液  (CB05040G) ,  有機化合物の赤外・Ramanスペクトル(分子)  (BH06033S)

物質索引 (1件)： ビニルラジカル

タイトルに関連する用語 (5件)： ナノ液滴 ,  ビニルラジカル ,  赤外分光法 ,  トンネリング ,  動力学