文献

J-GLOBAL ID：201302286135376197   整理番号：13A1165648

表面増強Raman散乱活性三次元金ナノ構造を用いた光流体素子

Optofluidic Devices with Surface-Enhanced Raman Scattering Active Three-Dimensional Gold Nanostructure

著者 (4件)： TAKAHASHI Ryo (Univ. Hyogo, Hyogo, JPN) ,  FUKUOKA Takao (Univ. Hyogo, Hyogo, JPN) ,  UTSUMI Yuichi (Univ. Hyogo, Hyogo, JPN) ,  YAMAGUCHI Akinobu (Univ. Hyogo, Hyogo, JPN)
資料名： Japanese Journal of Applied Physics  (Japanese Journal of Applied Physics)
巻： 52  号： 6,Issue 2  ページ： 06GK12.1-06GK12.5  発行年： 2013年06月25日 
JST資料番号： G0520B  ISSN： 0021-4922  CODEN： JJAPB6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 立体の三次元金ナノ構造(Au3D)を持つバルクマイクロ流体デバイスを用いて,迅速で高感度な化学センシングが実現可能なことを実証した。Au3Dは表面増強Raman散乱(SERS)活性構造であると期待される。金コロイドナノ粒子とポリスチレンラテックス粒子の混合溶液の対流自己集合(”コーヒーリング”として知られる)によりAu3Dを作製した。バッチ内のAu3Dを使って,および,Au3Dを流しながら,水溶液中の微量な4,4′-ビピリジン(4bpy)のSERS測定を行った。増強されたピークを持つ4bpyの典型的なスペクトルを,滴下した後(バッチ測定),あるいは,注入した後(フロー測定),直ちに観測した。バッチ測定における検出限界は約10nM 4bpyであるが,フロー測定においては,1nM 4bpyというさらに増強されたスペクトル検出感度を達成した。Au3Dを便利なSERS光流体測定に対して使えることがわかった。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 構造 ,  *流体素子 ,  *表面増強Raman散乱 ,  ナノ粒子 ,  マイクロ流体デバイス
準シソーラス用語： 金ナノ粒子 ,  *光流体素子 ,  三次元構造

分類 (2件)： 管内流  (BC02090Q) ,  有機化合物の赤外スペクトル及びRaman散乱,Ramanスペクトル  (BM08064T)

物質索引 (1件)： 4,4′-ビピリジン

引用文献 (37件)：

• 1) D. Mark, S. Haeberle, G. Roth, F. von Stetten, and R. Zengerle: Chem. Soc. Rev. 39 (2010) 1153.
• 2) P. Yager, T. Edwards, E. Fu, K. Helton, K. Nelson, M.R. Tam, and B.H. Weigl: Nature 442 (2006) 412.
• 3) M. Mir隰 and E.H. Hansen: Anal. Chim. Acta 600 (2007) 46.
• 4) A. Nitkowski, L. Chen, and M. Lipson: Opt. Express 16 (2008) 11930.
• 5) M. L. Adams, M. Enzelberger, S. Quake, and A. Scherer: Sens. Actuators A 104 (2003) 25.

タイトルに関連する用語 (4件)： 表面増強Raman散乱 ,  活性 ,  ナノ構造 ,  光流体素子