抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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平成23年6月に神戸市消防局長田消防署管内で発生した火災は,携帯電話の電池バックから出火し,周辺の布団類へ延焼したもので,携帯電話の製造会社と消防署の協力で原因調査を実施した結果を報告した。この火災の現場の状況及び類似火災の調査から犬が噛むことにより出火した可能性も考慮して原因調査に当たった。電池パックの外観及び内部の調査結果,製造会社による調査(X線解析,内部展開)による結果,再現実験の結果を総合して,充電済みの電池パックを犬などが噛むことにより電池パックの内部で短絡が発生し,電池パックの温度が660°C以上に上昇して周囲の布団類が燻焼したものと推定した。これらのことから,室内犬による火災の危険性を広報する必要があると考え,火災事例の紹介と併せて,マスコミへの情報提供,消防関係広報誌への掲載などを行った。